歯科技工士になるために

適性について

 歯科技工は、芸術的な意味での技術(ワザ)よりも、科学的知識に裏打ちされた丁寧で正確な技術が必要とされます。人の口の中に入るものを作成するわけですから、生体に害のない機能的なものでなければなりません。そのためには知識も技術も“精確”(精密で正確)であることが求められます。
 歯科技工士というと手先の器用さが必要と思われがちですが、器用さ以上に大切なことは、コツコツと努力する根気強さです。また、医療専門職として常に新しい技術や知識を習得していく必要がありますから、新しいことへの好奇心や向上心をもって仕事に臨む姿勢も大切です。

歯科技工士教育機関

 高校卒業後、歯科技工士教育機関に入学し、2年以上学んで必要な知識と技能を習得すると、歯科技工士国家試験の受験資格が得られます。
 歯科技工士教育機関は全国に53校(平成28年9月現在)あり、二年制・三年制の専門学校や、四年制の大学、二年制の短大があります。また、数は少ないですが夜間部を併設している学校もあります。

 歯科技工士教育機関一覧

国家試験と免許

 全国統一で実施される歯科技工士国家試験に合格した者が、厚生労働大臣の指定する登録機関に申請することによって、歯科技工士名簿に登録され、歯科技工士免許が交付されます。ここで晴れて歯科技工士という国家資格を有することになります。

 歯科技工士国家試験の全国統一実施について
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