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『日本歯技』2018年10月号巻頭言




日技による国際貢献

 日本歯科技工士会(以下、日技)が行っている公益目的事業に、国際交流事業がある。その一つである各国・地域歯科技工士組織との交流強化については、日技が主導して1983年に結成された、中国・韓国・中華台北・マレーシア・フィリピン・日本を正会員とする「アジア・太平洋地域歯科技工士連盟協議会」の活動がある。制度が存在しない、または整っていなかった国々に対し、日本式の教育と国家資格制度を参考にして自国の取り組みに役立ててもらうなど、技術向上や人材開発に寄与することを目的に、2年に一度、協議会が開催されるようになり、2017年までに19回開催している。
 もう一つは、開発途上国への歯科技工技術に関する支援がある。これまでは公益財団法人国際医療技術財団(JIMTEF)を通じて研修生を受け入れてきたが、JIMTEFの提案でベトナム社会主義共和国の現地ニーズを調査したところ、日本の歯科技工技術をベトナムに普及させることの有用性を確認した。
 そこで、日技、ベトナム国立中央歯顎顔病院、JIMTEFの三者で覚書(MOU)を締結し、2017年3月に初めての国際セミナーを開催した。ベトナムで最初の日本の歯科技工に関するセミナーとなり、同国政府保健省はこれを高く評価し、 ベトナム国立中央歯顎顔病院に日本の歯科技工を導入し普及していきたい旨を表明した。これを受け同病院のチン・ディン・ハイ院長は、歯科技工士の教育カリキュラムの作成と歯科技工室の機器選定を含む基本設計を日技に依頼している。
 今年8月、ベトナム国際歯科展示学会(VIDEC 11)における講演のために訪越した際、歯科技工士教育の予備調査のために病院内でワックスカービングをしてもらった。彼らはイキイキと自信にあふれ積極的に取り組んでくれた。彼らが10年後のベトナムの歯科技工の中心になるのだろうと想像し、嬉しく思えた。
 この病院の歯科技工のレベルアップがベトナム全土の歯科技工士の資質向上につながると信じて、日技では今後、登録制の協力会員を募り、ベトナムへ研修コースの講師として派遣する計画を進める。
 
 

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