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『日本歯技』2020年11月号巻頭言

『日本歯技』2020年11月号 巻頭言

コロナ禍で改めて考える「変化」

 現在、世界中で新型コロナウイルス感染症により大きな変化を余儀なくされている。対面を避けるために、社会活動のほとんどが変わらざるを得ない状況になっている。会社や大学等ではリモート中心の活動となり、大人数の食事は回避し、少人数でも会話を控えて食事をするという具合である。大きな会場でのライブもできない状況であり、国内旅行の制限は緩和されつつあるが、海外旅行はまだまだといった状況である。しばらくは揺れ動く変化の中で対応していかなくてはならないのであろう。
 一方、歯科業界にも変化が起きている。以前から続くデジタル化である。CAD/CAM冠が保険収載されてから、一般的な社会保険の仕事を行っている歯科技工所でもデジタルに対応しなくてはならなくなった。当然、個人立の歯科技工所が多い業界なので、対応出来るのかという話が出てくる。
 そこで、「作業模型で間接法により製作すること」、「CAD/CAM装置を有していない歯科技工所も歯科医師の指示により歯科技工所の連携で関わることができる」とされており、これらによって個人立の歯科技工所も関わることが出来ている。また、近年は口腔内スキャナーが各メーカーから出され、自費治療では使用され始めた。こちらはそもそもデータでのやり取りになるため、CADデザインソフトの保有と駆使が前提である。歯科治療におけるデジタル化の流れの中で、歯科技工も変化しており、今後、私たちはどのように対応すべきか考えていかなければならない。
 例えば、全ての歯科技工所がCADデザインソフトを備えれば良いのか、あるいは違う道もあるのか。大規模な歯科技工所と個人立の歯科技工所が同じような設備をしても無駄が出てくるのではないか。こうした選択と集中もこれから起きる変化であろう。
 これらの変化はコロナ禍による変化とは意味合いが違うが、私たちが考え進むべき道に繋がっており、どちらの変化も「進化」に繋がる変化であって、「退化」に繋がる変化にはなって欲しくないものである。

 

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