会長就任所信

会長就任所信
 
公益社団法人日本歯科技工士会
会長  森  野 隆


 この度、第13回社員総会(2024年6月15日開催)の決議により、14名の理事と2名の監事が選任され、定款の定めを踏まえた理事会決定により私、森野 隆が代表理事(会長)に選定され、引き続き今後の会務を執行することとなりました。
 改めて、前任役員の皆様に対し、この2年間の会務運営にご協力いただきましたことに感謝し、心から御礼を申し上げます。また、来年で日本歯科技工士会(日技)は創立70周年の節目の年を迎えます。日技の会長として向こう2年間、新役員とともに法令ならびに定款で定める職務を真摯に執行することを、決意をもってお約束いたします。
 私が2年前に会長を拝命した際、現在まで築き上げてきた厚生労働省との関係性の継続はもとより、日本歯科医師会(日歯)をはじめとする歯科関連団体との関係性を重視するとともに、全国歯科技工士教育協議会(全技協)、日本歯科技工所協会(歯技協)に代表される歯科技工関連団体との団結は、今後益々重要で不可欠なものになるとの考えのもと積極的に連携を図り活動して参りました。現在では日歯、全技協、歯技協との4団体での協議会が定期的に開催されるまでになりましたが、本格的な協議はこれからだと思っております。ただ、そのスタートが切られたことの価値はあったと思っております。歯科技工士を取り巻く環境が大きく変化してきている現在をふまえ、長期的将来をも見据えて、今は何をなすべきか忌憚なく意見交換し、合意形成のもと積極的に活動を推進して参ります。
 また、政策実現を推し進めていくためには、会員増強による組織拡充が喫緊の課題です。「日技に入会していないと、歯科技工を業として行うには不都合になってきた」「歯科技工士として働く上で日技に入っておきたい」と実感してもらえる強靱な組織を構築し、多くの仲間が集まってくる日技にしていかなければならないと考えております。そのためにどのように進めるのか、どこに問題があるのか、しっかり調査、研究を行い、具体的な目標値等をお示ししていきたいと考えております。また、それらの情報開示のスピードアップにも努め、会員の皆様方が不安を感じることがないようにすることも重要と考えております。
 医療系学術団体として、その力を十分に発揮し、国民の健康、安定した良質な歯科補綴装置を提供できるようにすること、歯科技工を業としている方々が安心して充実した業務を行うことができるようにすることも、会長である私に与えられた使命だと強く感じております。歯科技工界の次世代を担う方々に明るい未来を引き継いでいくのは、現在を担う私たちの務めと承知しております。この使命を全うするために、私は全身全霊で会務に邁進する覚悟であります。
 皆様におかれましては、これまで以上のご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げる次第でございます。

 
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